アニメごろごろ

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「アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~」ここまでは来られたキミを肯定する物語

How can I be calm。ファンなら観るしかない傑作でした。 最終回が放送されてから7年近く経った後、夢中で追い掛けていたキャラの数年後の姿が描かれ、キャラが観客に向けて語りかけて人生を肯定する。 そのような映画体験はかつてメインターゲットであった…

「アイカツフレンズ」の物語は何を描いてきたのか

フレンズという友達や恋人と類似したアイドル達の関係性を描いた「アイカツフレンズ」。歴史あるアイカツシリーズの中で他と何が異なるのか、本稿では作品の特徴について考えたいと思います。 不完全な人と人の支え合い 前作の「アイカツスターズ」では「ア…

不死鳥に生まれ変わったエルザフォルテの新曲「始まりのLegend」

「episode S4」が「episode Solo」のタイトルとメロディに寄せていたのに対して「始まりのLegend」はこれまでエルザ達が披露してきたどの楽曲とも異なり、まさに新境地と言える最高、最強の新曲でした。 メロディの強さは聴いて下さいということで、本稿では…

アイカツらしくない物語を描いた「アイカツスターズ」の魅力

「アイカツ!」とは異なる点も多い為、放送当時は受け入れられない前作のファンも少なくなかった「アイカツスターズ!」。今年で10周年を迎えるアイカツシリーズの中では特に尖っており、「アイカツ!」に対するカウンター的作品であったと思います。 綺麗…

「アイカツ!10th STORY~未来へのSTARWAY~」何てコトない毎日の価値を知る時

「アイカツ」178話の先を描いた劇場版が公開となりました。数十分と短い話ではありますが、いちご世代が好きだった人へのサービス精神に溢れた物語でした。 序盤の祝賀会では料理の話から寿司屋のかえで、ユリカを繋げ、開催場所のスターライトクイーン寮の…

キッズアニメの主人公の髪色が向かう先

女性主人公の髪色に多い色 女の子に愛されるキッズアニメの主人公。その髪色はどのように移り変わっているのかを調べていました。 それらの作品を視聴されている方は予想しているかと思いますが、主人公の大半がピンク色、赤色、黄色、茶色に属していて、そ…

アイカツシリーズの可能性を大きく広げた「アイカツプラネット」

実写とアニメを融合させた「アイカツプラネット」。発表当時はファンの実写に対する動揺が見られ、若い層からは否定的な意見も多数ありました。 私自身も最初は不安を抱いていたのですが、実際に作品を観賞してみると予想以上に面白く、作品に関わる方々の新…

「アイカツ」自分らしく生きる事を教える紅林珠璃

珠璃「第1位でも第2位でもなく第4位でもなく第3位。何だか今の私らしい順位だと思う。これからも私は私らしくアツいアイカツを続けていきます。」 スターライトクイーンカップの表彰式で珠璃が語った台詞。その意味を今回は考えていきますが、その前に紅…

「アイカツスターズ」悩みながらも選んだ道を進むアイドル達

何を選んで何を諦めるか 「アイカツ」と比べて世界が厳しいと語られることもある「アイカツスターズ」。何を以て厳しいとするのかは人によって違いますが、個人的には主人公達が難しい決断を迫られる点が挙げられると考えています。 「アイカツ」は基本的に…

「アイカツ」氷上スミレがステージで失敗した理由

最初の風を忘れたスミレ 氷上スミレのフィーバーアピールはどうして成功しなかったのでしょうか。一般論として挑戦には失敗がつきものという考え方があります。 けれども一番の理由はフォロワーさんも言及していたように、スミレが最初の風を忘れてしまった…

「アイカツ」藤堂ユリカは子供が憧れる強い女の子

アイカツシリーズでトップクラスの人気を維持するユリカ様。ゴスロリや吸血鬼という強烈な個性が人を惹き付けている面はありますが、ここまで長く愛されている理由はそれだけではなく、強い女の子であろうとする生き方にあると思います。 本気で演じるカッコ…

「アイカツフレンズ」憧れの人と混ざり強くなる友希あいね

皆に愛される友希あいね友愛を万人に向けられる友希あいね。彼女は公式サイトに「優しい心を持つ」と書かれるだけあって、悲しい目に遭った白百合姉妹やココを見て涙を流すなど、歴代の主人公と比べても飛び抜けて優しいアイドルでした。 それまでの主人公の…

「アイカツスターズ」如月ツバサと白鳥ひめの交わる道

新たな道を探した如月ツバサ 努力しても勝てない、好きな人に振り向いて貰えない。願った夢が叶わないとしても、それでも前に進もうとする人の物語が魅力的な「アイカツスターズ」。 その作品性が色濃く出ていたアイドルが、ローラとあこの師と呼べる如月ツ…

「アイカツスターズ」花を育てる太陽エルザフォルテ

エルザ「勝ちなさい、以上。」 モナコ公国の王女であり、アイドル学校のオーナーであり、著名なデザイナーであり、ハリウッド映画の主演女優でもあるエルザフォルテ。 「アイカツオンパレード」のトップアイドル組の中では、仕事中に失踪も遅刻も乱入も無茶…

「アイカツ」未来向きの今を大空あかりに見せる瀬名翼

瀬名「大空と初めて会ったのは…そうだ、あの時もいきなり現れて。」 瀬名翼が進む道の途中、急に現れた大空あかり。デザイナーにアイドルと立場は違えど、エンジェリーシュガーの天羽あすかと星宮いちごの背中を追いかける2人のドリーマー。 本稿では同じ道…

「アイカツフレンズ」6cmより上の景色に辿り着くクールでストイックな湊みお

あおい+ローラ=みお 1月6日の色の日に生まれたマテリアルカラーの湊みお。熱狂的なラブミーティアのファンという奇抜独特な姿が取り上げられがちですが、頭脳を駆使してトップアイドルの座を手に入れた努力家の主人公でもあります。 過去作品の主人公で…

「アイカツスターズ」未来に向かってテイクオフする香澄姉妹

S4の中で誰より早く世界に挑戦した香澄夜空。同期の中で最も早く星のツバサを手に入れた香澄真昼。 あまりの顔の良さと仲の良さに目を奪われてしまいますが、彼女達は「アイカツスターズ」において向上心が特に強いアイドルでもあります。 本稿ではそのよ…

「アイカツフレンズ」明日香ミライが好き好き大好き

新しさを探し求める明日香ミライ。その身長はあの神崎美月と全く変わらない165cm、そのフォロワー数はインスタグラムで日本一となる渡辺直美さんと肩を並べるトップアイドル。 今まで彼女の人柄に惹かれていながら、その魅力を上手に言い表せずにいたので…

セリフ検索から見えてくる「アイカツ」の世界

バンダイチャンネルに追加されたセリフ検索(ベータ版)は、検索したワードが使われた話数と時間を表示する便利機能であり、有料会員の場合はワードが使われるシーンから直ぐ様に再生可能。嬉しい事に「アイカツ」にも対応していたので、早速この機能を用いて…

「アイカツフレンズ」死でも分かたれることのない愛を誓うアイビリーブ

太陽と芸術の神アポロンをモチーフにしているであろう天翔ひびき。詩歌や音楽を愛するアポロンらしく彼女の特技は楽器を奏でること、歌を歌うこと、そして趣味は美術館を巡ること。 美術館が好きな設定に表れているように、ひびきは芸術的で美しいものを愛す…

「アイカツスターズ」どうして芦田有莉は四ツ星学園を辞めたのか

指田プロデューサーが認める歌唱力、アイドルらしからぬ形相で犯人になりきる演技力、白鳥ひめに称賛されたドレスメイク力。それらを兼ね備えたオールラウンダーの芦田有莉。 物語の終盤、3年生の彼女は最後のS4戦に挑むことなく、四ツ星学園を去ってネオ…

「プロメア」誰にも背中を押されなかったクレイ・フォーサイト

燃えていいのは魂だけ、消していいのは炎だけ。「グレンラガン」は敵味方共に数多の命が消える物語でしたが、今回の「プロメア」は消えゆく命を救い出す物語でした。 主人公であるガロのレスキュー対象には、本作品の悪役であるクレイ・フォーサイトも含まれ…

「アイカツフレンズ」シャルルが統治するソルベット王国の未来は明るい

ソルベット王国の行く末 アイドル活動の再開を宣言したアリシアシャーロット。ソルベット王国編の結末について「アリシアが国を離れて大丈夫なのか」や「ブリザードの問題は解決していない」等の意見も出ていました。 ソルベット王国に問題が残されているこ…

「アイカツフレンズ」蜂谷千春は神を殺せるか

神話の終焉と宇宙の誕生 神話の要素を取り入れている本作品。その数は既に偶然とは言えない程になっており、スタッフが意識して入れたものと思われます。 女神ヴィーナスと縁の深いフィッティングルームの貝。 神城カレンが例え話に用いたイカロスの翼。 神…

時代の空気を読んでスカートめくりをしなくなった男性主人公達

槇村香「時代の空気読まんかい!」 セクハラに対して世間の目が厳しくなった平成の時代。「シティーハンター」の連載が開始した昭和の時代と比べて、女性を不快にさせる性的な表現は抑えられてきました。 子供の下着は下着にあらず 上の話を聞いて、まだまだ…

「アイカツフレンズ」日向エマに空気を読ませない蝶乃舞花

誰とも組まなかった日向エマ 「お姉さんに任せなさい」と先輩らしく振る舞う一方で、「エマちゃん」と呼ばせて対等に接してくれる日向エマ。 読書が苦手ではありますが、誰よりも空気が読める切れ者で、他者の心理を見抜く観察力は群を抜いています。それを…

緑はいらない子なんて言わせない

緑はいらない子。不人気の緑髪のキャラを指して、そういった風に呼ぶことがありますが、実際に緑髪のキャラは不人気なのでしょうか。まあ、そんな気がしなくもないのですが、あまり勝手な印象で語ることは宜しくないですよね。 この手の話は統計的なデータで…

「HUGっと!プリキュア」ハリーとリストルとビシンの輝く未来を抱きしめて

性別、年齢、種族の壁を取り払ってきた「HUGっと!プリキュア」。そうした型に嵌まらない作風だけあって、従来の女の子のドラマのみならず、ハリーを中心に巻き起こる男のドラマも濃密でした。 未来を求めるハリー、今を受け入れるリストル。過去にしがみつ…

カワイイは人を殺しても正義になるのか

己の心から生み出した世界と人間を身勝手に壊してきた新条アカネ。視聴者がアカネの罪を許しているのは、美少女に描かれているからだという意見が物議を醸していました。 アカネが人々に愛される外見をしていることは、1話の裕太と内海の会話から読み取れま…

「アイカツスターズ」白銀リリィと二階堂ゆずの永遠の絆

永遠。その時を表す言葉は作品の壁を越えて、アイカツシリーズのゴシックアイドルに受け継がれてきました。彼女達の在り方を語る上で「時」は切っても切れない関係にあるでしょう。 ユリカ「永遠に続く未来 今僕を照らせ」 スミレ「trois・・(永遠)甘い予感 …