アニメごろごろ

楽しんで頂けたらツイートなどしてもらえると喜びます。

キッズアニメの主人公の髪色が向かう先

f:id:taida5656:20211107210706p:plain

女性主人公の髪色に多い色

女の子に愛されるキッズアニメの主人公。その髪色はどのように移り変わっているのかを調べていました。

それらの作品を視聴されている方は予想しているかと思いますが、主人公の大半がピンク色、赤色、黄色、茶色に属していて、その状況は30年以上殆んど変わっていませんでした。

ピンク色は茶色や黄色と比べて自然な髪色ではありませんが、様々な調査で女の子に好かれている色とされているだけあって「少女革命ウテナ」や「東京ミュウミュウ」など頻繁に用いられていますね。

水色もピンク色の次くらいに人気が高いとされていますが、「アイカツフレンズ」のような主人公が複数名いる作品を除くと髪色に用いられることは少なく、恐らく単独の主人公では84年の「魔法の妖精ペルシャ」あたりまで遡るでしょう。

黄色は主人公より「エースをねらえ!」のお蝶夫人的なキャラや外国人のキャラに使われているイメージもありますが、90年代には「姫ちゃんのリボン」や「ナースエンジェルりりかSOS」といった複数の作品で主人公の髪色に用いられていました。

話は逸れますが、キュアピーチ星宮いちご、夢川ゆいのような髪色が黄色でドレスがピンク色というキャラはよくあるのですが、その逆の髪色がピンク色でドレスが黄色というキャラは少ないですよね。

髪色がピンク色になる場合は、全身ピンク色で染めようとする謎の力が働くのは興味深いです。

 

大きな流れについて上で述べましたが、そこに該当する主人公だけが人気かというとそのようなことはなく、稀有な髪色でありながら愛された主人公もいます。それが「プリパラ」の真中らぁらです。

企画の女性が調べた流行する色とアパレルメーカーの方の話を聞いて決まった淡紫色。こちらが女性主人公の髪色に選ばれたのは、83年の「魔法の天使クリィミーマミ」以来の出来事ではないでしょうか。

らぁらが後世の作品に何か与えたのかは分かりませんが、主流から逸脱しても支持を得られるという前例を彼女が作ったおかげで、企画を進め易くなったこともあるのではないかと思います。

 

f:id:taida5656:20211107210828p:plain

時代はレインボーなのか

さて記事の冒頭で髪色は大きく変わっていないと述べましたが、最近はプリキュアシリーズ、アイカツシリーズ、プリティーシリーズの主人公の髪色に変化が見られるようになってきました。

具体的には主人公の髪色に複数の色を用いるということ。キュアサマー、ハナ、陽比野まつりはご覧の通りカラフルなんですよね。

今までもメッシュを入れたキャラは生まれていましたが、基本的に涼野いとや如月ツバサといったクールなキャラであって、主人公には大してありませんでした。

それが今年に入ってから急に増えました。しかも長く続いたシリーズで次々に現れたというのは注目すべき点に思います。聞くところによると最近は子供にレインボーが人気らしいので、その影響を受けているのかもしれません。

主人公以外にも目を向けると睫毛あたりに鮮やかな色を用いたキャラもおり、キッズアニメに新しい波が押し寄せていることを感じます。これから先のキャラデザがどうなっていくのか楽しみですね。

 

f:id:taida5656:20211107213137j:plain

ちなみに上で述べた髪色は女の子に好かれるキッズアニメでは新しいようなのですが、男の子に好かれるキッズアニメでは以前から使われていて、10年代には既に当たり前の光景になっていました。

そのルーツを辿ってみるとどうやら「遊戯王」の武藤遊戯にあるらしく、状況から推察するに遊戯王シリーズの奇抜な髪色の主人公達が徐々に浸透させていったようです。

当時は変と言われていた主人公達がまさかファッションリーダーになるとは、世の中は何が起きるか分からないなと思います。