アニメごろごろ

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「プリキュアの数字ブログのほん」はプリキュアファン必見の情報が詰め込まれた同人誌

「HUGっと! プリキュア」主題歌シングル

「HUGっと! プリキュア」主題歌シングル

プリキュアの数字ブログ」の初同人誌を手に入れました。「プリキュアの数字ブログのほん」は100ページもありますが、文字を隅から隅まで詰め込む評論本にありがちなタイプではなく、文字間隔を空けた読み易さ重視の目に優しいタイプなので、予想以上にすんなり読めました。

ブログと同様に読む側の視点に立った作り方は、kasumiさんらしいなあと思います。ネタプレゼン資料の「プリキュアを倒す方法のご提案」はクリアファイルに挟まれていて、購入後も持ち運びが全く苦にならなかったです。


プリキュアは15年間、何を歌ってきたのか?
作品毎の歌詞の傾向を示した図は、色々と考えさせる内容でした。個人的に気になったのは「ドキドキ!プリキュア」だけ、唯一ジコチューという敵の名前が歌詞に頻出しているんですよね。「自己中」は「ざけんな」や「泣け喚け」と比べて日常的に使用する言葉なので、歌詞に多用しても違和感が少なかったりするのでしょうか。

ふたりはプリキュアSplash Star」に「glory」や「holy」など英語の歌詞が多々含まれるのは、タイトル的にとてもそれらしいなと思いました。「ハピネスチャージ」はシリーズの中で特に応援する単語が目立ちましたが、応援をテーマに取り入れた「HUGっと!プリキュア」と比べた時にどうなるのかは気になります。

今回の同人誌にはkasumiさんが分析で使用した無料ソフトの紹介も載せられていたんですけど、そちらを読むと意外と簡単に分析が出来るみたいなので、仕事が落ち着いたら自分でもやってみたいですね。「アイカツ」の歌詞をキュート、クール、セクシー、ポップのタイプ別に分けたら新たな発見が得られる予感。


玩具業界紙から見るプリキュア15年の歴史
プリキュア」が「セーラームーン」と比較して、対象年齢が3歳程上に設定されていたのは知りませんでした。単純に主人公の年齢設定や恋愛要素の有無では、対象年齢は測れないものですね。ただし実際に販売してみると、それより少し下の年齢を相手になるあたり、玩具業界の難しさを感じます。

玩具業界は本当に一寸先は闇で、04年に「ふたりはプリキュア」が大ヒットして、これからはプリキュアの時代が来るかと思ったら、翌年に「オシャレ魔女ラブandベリー」が現れて売上が落ち始める。昨年比300%とか非常に数字の変化が激しいですね。

個人的に玩具はブランド力が大事で有名になれば売れ続けるみたいなイメージもあったのですが、同人誌の説明を読んでいるとそんな事は全く無くて、例えば「アイカツ」みたいな遅れて筐体に参入した作品が「プリパラ」のシェアを一気に奪い取り、あっという間に市場の頂点に立つなんて異例の事態も起こるんですよね。

kasumiさんはブログで頻繁に作品の価値は売上で決められないと話されているんですけど、それは玩具市場の動向を見れば誰でも分かります。漫画で例えるなら「進撃の巨人」クラスの激震を走らせる作品が、3年もしない内に生まれて勢力図を塗り替えるので、昨年比で売上が落ちたから作品が駄目とは言えません。

プリキュアが増えた所為でチャラリートさんが負けてしまう様に、作品に関わる人達が努力してもどうにもならない部分はあります。売上で価値を決められる風潮に心を病む人達もいると思いますが、それとこれとは分けて今後も頑張って欲しいなと思います。いやーそれにしても今日の「HUGっと!プリキュア」は最高でしたね。


寄稿とあとがき
同人誌の最後にkasumiさんの娘さんが描かれたイラストが寄稿されていました。ブログの宣伝記事では「この本にかわいいイラスト、萌え要素は一切出てきません」と書かれていたのに騙されました。同人誌自体が白黒なのでイラストもカラーでは無いのですが、元イラストはカラーで丁寧に描かれていたみたいですね。

あとがきを読んで知りましたが、「プリキュアの数字ブログ」というブログタイトルが実は好きでは無かったとは。まあブログタイトルは自分も考えないで適当に付けているので、後悔するのはちょっと分かる。

同人誌の感想は以上になります。こちらの同人誌は当選すれば、夏コミでも販売する予定だそうですので、興味を持たれた方は是非読んで見て下さい。

taida5656.hatenablog.com
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