アニメごろごろ

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「アイカツスターズ」如月ツバサと桜庭ローラの選んだ道

ツバサとローラの分かれ道

幼い頃から歌と共に生きて、歌唱力に自信を持って歌組のS4を志していましたが、特別な才を持つ同級生に道を阻まれた如月ツバサと桜庭ローラ。

彼女達には共通する点が多くありますが、ひめとの力量の差を見せつけられて早々に歌組を去ったツバサに対して、ローラはゆめに敗北しても歌組に残ったという違いがあります。

歌組で一年間アイカツに励んだ結果、ローラはS4決定戦で3位の成績を残して歌組幹部の副生徒会長となりました。普通の生徒と比べれば優れたものではありますが、四ツ星学園の原則としてブランドの所有が認められない弱い立場です。

もしもローラがS4決定戦で獲得した約2万7千ポイントを舞組か劇組で取れていればS4に選ばれていますので、激戦区の歌組で競い合うことになったことを「運が悪かった」と囁く人もいたかも知れません。

無論、ライバルのゆめがいたおかげでそこまで強くなれたのですが、世間的な評価ではS4になれたかどうかで大きく異なってしまいます。その観点では不遇と言えると思いますが、状況はツバサの手によって変わることになります。

 

託されたスパイスコード

ツバサがローラをスパイスコードの後継者候補として選んだ訳は、57話の後輩が主役のステージを支えた時の働き振りにありました。

突然のトラブルに動じることなく手際よく問題を解決し、自分が目立つことより自分の役目を全うする。それはアンナとツバサが考えるスパイスコードのミューズに求められる器。

アンナ「スパイスコードというブランドは、芯があって何事にも動じず責任感ある人間が務めるべきだ」

その後に行われた最終試験でローラは、たとえ不合格だと言われたとしてもスパイスコードを背負っていく覚悟があるのかを問われ、それに対して今まで通りスパイスコードと共に歌い続けることを誓います。

歌組に残り続けた時と同じく好きなことを貫く。不器用に見えるかも知れませんが、その芯ある姿が認められたのでしょう。ローラは大好きであったブランドの後継者という名誉を与えられることになりました。

それはS4になって新しく立ち上げられたブランドを手に入れる以上に価値あることだと思います。ほんの少し何か違っていたら巡り合え無かった縁ですが、勝ち取ったのはやるべきことをやってきたからです。

そしてスパイスコードを受け継いだローラは星のツバサを出現させ、アメージングアイドルフェスではブラックスターの目に留まり、イギリス代表となってゆめと再び戦います。

奇しくもローラと反対の道を選んでS4となったツバサが、彼女の努力を評価して世界へ羽ばたくチャンスを与えることになりました。正しい道なんてない、道はいくらでもある。彼女達の物語はそのことを教えてくれる美しい話でした。

ローラ「誰かが見てくれているんですね…努力してれば誰かが…ちゃんと」

 

taida5656.hatenablog.com

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