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「Re:IFから始める異世界生活」感想

最後の円盤特典小説は三章でレムに背中を押されてゼロから始められず、カララギへ駆け落ちしたスバルとレムの物語。読む前はスバルがレムと結婚して子供を産むまでが描かれるだけかなと考えていました。

それが蓋を開けたらスバルとレムのイチャイチャに加えて、四大精霊のザーレスティアに命を狙われカララギ最強のハリベルと共に戦う規模の大きな話で、これを劇場版として出してもいいのではというエンターテインメントっぷりでした。

唯一の不満は挿絵でハリベルが描かれていないこと。まさかあの密度の高い内容で挿絵が1枚しかないなんて思いませんでした。新キャラが何名もいるのにイラストとして見られないなんて悲し過ぎます。恐らくはスケジュールと予算の関係でこうなるしかなかったのでしょうね。

まあ数万人の読者に向けた本編と円盤を購入した1万何千人のファンに向けた特典小説、力を入れるべきは前者の方なのでこうなるのは仕方が無いですね。円盤のおまけに過ぎない特典小説の挿絵を増やして豪華にしても、一部の熱心なファンが喜ぶだけで出版社や制作会社の利益には殆んど結びつかないですから。

それはさておき「IFから始める異世界生活」の感想に移ります。この話はパックやラインハルトと肩を並べる強者の登場に驚きましたが、その衝撃もレムの妊娠が発覚する時期の早さに吹き飛びました。自分の誤読でなければ、スバルとレムは駆け落ちした直後にやっているはずですよね。流れ的には三章の事件で落ち込むスバルの心を癒す為に、レムの方から身体を差し出した感じになるのではないかなと思います。

少なくともスバルから言い出すのはないかなという気はします。幾らなんでもエミリアを捨てた直後に自分から他の女を抱こうとするのはあれですしね。そういえば鬼は人間と比較して子供が産まれ難いそうですけど、スバルとレムの間ではほぼ一発で成功したようなので、人間と鬼の子供の場合は少し話が変わるみたいです。

「リゼロ」はエミリアがメインヒロインである故に彼女が絶世の美女として描写されがちですが、今回の特典小説ではレムがメインヒロインに昇格した為に彼女が美人と称される場面が多めでした。本編ではエミリアやクルシュやプリシラの陰に隠れていた為にレムも美少女であることをすっかり忘れていました。全てを捨ててカララギに訪れたスバルとレム、ある意味でゼロから始めているので周囲の見る目もルグニカとは違います。

何も持たないところから二人がこつこつ働いて周囲の信頼を得る姿は新鮮に感じられました。亜人程の力が無いスバルは肉体労働で苦労し、解雇され危うくレムのヒモになりかけましたが、手先の器用さを活かして無事に仕事に就けたので本当に良かったです。

「IFから始める異世界生活」は魔女教が生き延びて犠牲者も増え続けているという点を除けば、スバルとレムが子供と幸せな家庭を築く最高の出来なので、これを見た後だと本編のエミリアルートの結末で満足が出来るか不安になります。

両親との間に溝が生まれて引き籠りをしていたスバルの境遇的に、理想の幸福の形は恋人とイチャイチャしているのではなく、立派な父親になることや一家団欒にあると思うので、エミリアと結婚して子供を産むところまでは進めて欲しいですね。

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