こうした在り方は人間の自由意志を尊重する槙島さんの嫌いそうなものでしょうね。槙島さんは犯罪者予備軍に道具を与えて犯罪に手を染める様に誘導するものの、彼らを支配しようとしないどころか自分と対等な存在になることを望みます。どれ程自分を慕おうと凡庸な犯罪者には興味を持たず容赦せずに切り捨てますが、チェ・グソンがそうであった様に同士に対しては親しげに接するのが槙島さん。きっと槙島さんだったら自分の信者こそ殺されれば良いと思うのではないかと。
槙島さんと鹿矛囲はシビュラシステムに対する反逆という目的は同じであっても、槙島さんが遊び歩きながら悪友を探しているのに対して、鹿矛囲は薬物を用いて信者を増やしたりと仲間集めのスタンスが異なります。二人の大きな違いはここにあると思います。もしも二人が出会っていたら協力するのか敵対するのか…薬物により強制的に精神状態を操作する鹿矛囲のやり口を槙島さんは否定しそうなので個人的には敵対する気がします。