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「ガッチャマンクラウズ」10話 感想と考察 クラウズの群集っぷりとカッツェが見えない理由

ネオハンドレッドのクラウズ達はまさに名前通り群集だった
梅田の指示により政府施設を壊し続けるかと思っていたんですが、梅田の命令なんて無視して皆好き勝手に動き出すとは…さすが非組織的集団である群集だけあってまとまりないですね。クラウズ使って女性の身体を触るとかやってることが低俗すぎ。世界のアップデートよりも自分の欲を優先する。こうなるのは全員それなりに恵まれてるからでしょうね。政府に対する多少の不満はあっても、各々それ以外に目的があるから統率されない。
もしこれが「コードギアス」の様に支配者と被支配者の間に差別が起きていると、支配者を倒す為に一致団結出来るんでしょうけど…「ガッチャマンクラウズ」ではカッツェが炎上させる燃料と褒美を用意してようやく動き出してますからね。累がいた頃のハンドレッドは群集などではなく、しっかりとした組織的集団だったんだなと見ていて感じます。


クラウズに追いかけられていた女の子。
こんな巨乳で可愛い女の子がいれば、菅山首相を無視して追いかけてしまうのも仕方ないですね!


はじめにカッツェが見えない理由
清音を襲おうとするカッツェを蹴る時には見えていたのに、その後はじめにはカッツェの姿が見えていません。
見えている時と見えていない時の違いが何かは分かりませんが、基本的にカッツェが見えないのははじめには隠すものがないからではないでしょうか?
悪意のない人間には見えないという意見もありますが、個人的にはそれだけではないと思います。
最初に革命を起こそうとした梅田に「お前は悪魔か」と聞かれ、革命を引き継いだカッツェが「いいえ私はあなたです」と答えることから、カッツェは他人を映す鏡のような存在であると言えるでしょう。その前の通り魔事件といい誰かの悪意を代わりに行っているので、悪意だけを映す鏡かと思ったのですが、どうもそうではないようです。
その根拠は丈さんをコピーしたカッツェが、丈さんの誰にも言えなかった気持ちを代わりにべらべらと話していたからです。もしカッツェが悪意だけを映すものなら丈さんの抱えている弱さを吐露しなかったはず。

普段は大人しくて優しい性格に見えても、匿名性の強いネットでは別人の様になり誹謗中傷する人達がいます。
他人に自分の正体が知られないとなると、普段と態度が変わるのはよくあることです。匿名の場でなくてもそれはあって丈さんは仕事とプライベートでは全然違うし、清音も偉い人相手だと態度を変えます。
そうした人間の裏の顔を映すのがカッツェであると仮定するならば、思っていることをずばずば言ってしまうはじめには、裏の顔というものが存在しないのでカッツェという鏡に何も映らず姿も見えない。
その可能性はあると個人的にあると思っています。相変わらず蹴りをいれる時に見えていた理由は分かりませんが…攻撃する意図を悪意と判定されたから見えたとか?


ちなみにカッツェが誰かを映す鏡であることは演出面からも表れています。
はじめが姿の見えないカッツェと話している場面ですが、ここでははじめと一緒に鏡が映されています。
鏡に映るキャラを描くことは手間が掛かるので、低予算のこの作品においてわざわざこれを描いたことには意味があると思ってまず間違いないでしょう。