アニメごろごろ

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「アイカツスターズ」どうして芦田有莉は四ツ星学園を辞めたのか

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指田プロデューサーが認める歌唱力、アイドルらしからぬ形相で犯人になりきる演技力、白鳥ひめに称賛されたドレスメイク力。それらを兼ね備えたオールラウンダーの芦田有莉。

物語の終盤、3年生の彼女は最後のS4戦に挑むことなく、四ツ星学園を去ってネオヴィーナスアークに乗船しました。

有莉がユーリと出会った頃から伏線が張られていたとはいえ、放送当時は突然の展開に衝撃を受けました。四ツ星学園を卒業してからでは遅いのか、幹部を急に辞めて困る人はいないのか、その辺の事情は謎に包まれたまま。

 

3年生はS4戦に本気を出さない
S4戦に有莉が出場しない理由は一体何でしょうか。本編の描写から想像するしかないのですが、個人的には彼女が3年生であることが関わっていると考えています。

ご存知の通り、次代S4に任命される生徒は2年生まであり、卒業する3年生はトップになったところで得られるものはありません。

多少はニュースで取り上げられるでしょうが、世間の関心は次代S4のアイドルに向けられることは考えるまでもなく、人生を左右する恩恵が受けられるとは言い難い。そうした状況を踏まえると、3年生はS4戦を重視していない可能性が高い。

 

現S4を除いた3年生の大半が、才能あるメインキャラどころかサブキャラの後輩にも敗北していることから考えても、必死に取り組むイベントでは無いのでしょう。

実際、優秀な成績を残していた3年生は、舞組幹部の桂ミキくらいしかいません。S4になった早乙女あこも卒業を控えた3年生より、S4の座を狙う1年生を脅威に感じていた節がありました。

あこ「後輩達の追い上げにひやひやしましたけど、勝てて良かったですわ」

無論、3年生があからさまに手を抜いていたとは思いませんが、勝利への執着と気迫で負けていたのはあるでしょう。

S4戦は同じ組の全員が競い合う場、それ以上の意味を3年生が特に感じていないとするのであれば、有莉が不参加であったことにも頷けます。

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去年の時点ではS4戦はCDデビュー戦でうやむやになった白銀リリィとの決着をつけるという大切な役割がありましたが、それも既に終えて有莉の心の中で綺麗に整理がついています。

有莉「CDデビューの時も不戦勝みたいな形で私になって…だから、おめでとうリリィ」

ずっと楽しみにしていたライバルとの勝負も終わり、尊敬する先輩も卒業していなくなったS4戦。有莉が他にもっとやりたいことを見つけたとしたなら、無理に参加する意味はありません。それもまたセルフプロデュース。

 

ネオヴィーナスアークが誰でも乗れるようになったとはいえ、海を渡っている学校が24時間365日希望者を受け入れているとも思えないので、世界各国の港に停まった時など乗船の機会は限られているでしょう。

仮にエルザフォルテが日本を出港するチャンスを逃せば、入学は数ヶ月先になってしまうかもしれません。だからこそ有莉も全て捨てて行くしかないと考えたのではないかと思います。

 

引き継がれる幹部の仕事
次に残る問題は幹部の仕事。3月まで仕事が残っている彼女が急に辞めてしまえば、ローラがイギリスに行く時のように周囲の人達に負担を掛けてしまいます。

個人的には有莉がそこに何も感じない程、責任感を持っていないとは思えません。そのことは歌組の幹部として休学していたリリィの分まで働くだけではなく、組の枠を越えて後輩の相談に乗ってきた姿から感じられます。

たこ焼を食べ過ぎて倒れるポンコツな一面もありましたが、根は真面目で面倒見の良い人なんですよね。S4戦でもトリを務めるひめ先輩のステージ直前、ミッキーと一緒に仕事に取り組む姿が描かれています。

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有莉は尊敬するひめ先輩のステージを観たかもしれませんし、観ていないかもしれません。そこは視聴者の想像に委ねられていますが、少なくとも有莉は仕事で歌組のステージを全て観れていないことは確かでしょう。

歌組幹部のリリィがしていたように、面倒を見てきたゆめやローラのステージを観ていても責められない気はするのですが、有莉はそれをしていません。この点からも仕事に熱心な人柄が見えてきます。

 

そういう人ですから、きっと自分の都合で幹部を辞める時は悩んだはず。そんな有莉が笑顔でネオヴィーナスアークに乗船することが出来たのは、彼女の代わりに組を支えてくれるリリィがいたからではないかと考えています。

2年生の前半は休学して幹部の仕事を有莉に押し付ける形になってしまったリリィ。有莉が仕事の問題で悩んでいると知れば、彼女は恩を返す為にも迷わず力になってくれたことでしょう。

本編では尺が足りずに流されてしまいましたが、そういった出来事が裏で起きていてもおかしくないと思っています。

 

世界に羽ばたく芦田有莉
アイカツスターズ」の最終回。そこにはユーリとユニットを組み、ヴィーナスウェーブに出場する有莉が描かれていました。

世界32ヶ国以上でリアルタイム放送されるビッグイベントに有莉が出られたのは、四ツ星学園を去って新たな夢を掴もうとしてきたおかげなんですよね。

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尊敬する先輩達と同じ様に世界に目を向けたからこそ、ツバサ先輩と早くも競い合える機会を手に入れられました。この光景を見ているとツバサ先輩があこに向けた言葉を思い出します。

ツバサ「S4戦だけが勝負ではないからな。私達は卒業するがアイドルを卒業するわけではない。きっとまた同じステージで戦う時があるはずだ。」

四ツ星学園に残って幼馴染とユニットを組んだリリィに対して、世界を選んで知り合って日の浅いユーリとユニットを組んだ有莉。転校に関してはもっと詳細に描写して欲しいなど思うところはありますが、こうして友人であった2人が考えた末に異なる道を進んでいく姿は一視聴者として素敵だなと思います。

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