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プリキュアシリーズによくあるデザインを考える

プリキュア オープニングテーマコレクション2004~2016(期間生産限定盤)(DVD付)

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今年で12代目となるプリキュア。メインのプリキュアだけでも50人に到達したので、そろそろデザインが似てしまうキャラも出てくるのではないか。

シリーズが長く続いてしまうと新作でキャラデザを担当する方は、アイディアが思うように頭に浮かばなくて大変でしょうね。過去に使われていないデザインを考えるだけならまだしも、スポンサーやプロデューサーや監督の要望にも応えなければなりませんから。

ところで小さな女の子が憧れるプリキュアのデザインは、当然その視聴者層の心に刺さるように考え抜かれ作られているはずですが、そのデザインは具体的にどのようなものを指しているのでしょうか。これがプリキュアっぽいものというイメージは自分の中にあるようでない。プリキュアは女の子に愛されるデザインを志向した影響により、世の中のアニメとは異なる偏りが生まれているのか、その疑問を解消すべく変身前の髪型を中心に見ていくことにしました。

女の子はデコが好き
初期作品の額露出率は異様に高く、「プリキュア5」までは約半数が額を大胆に晒しています。近年はアコ、亜久里、トワ、ことは、シエルと地球出身ではない追加戦士がデコ勢になりやすい模様。女の子はデコレーションが好きですが、デコを出すのも好きなのでしょうか。それは置いといて額の露出はキャラのイメージにも影響を与える大切な要素。

額を出す理由として行動時に前髪が邪魔にならないようにすることが挙げられ、その利便性を重視した額を出す姿は運動が好きで活発なイメージ、勉学に励む知的なイメージを強める効果があります。また光で照らされ輝く額が心なしか神々しく見せる気がしなくもない。男性の場合はワイルドなイメージを強めたりする為にも使われますね。どの方面のイメージを強めるのかは全体のデザインと見せ方によりますが、共通して言えることは額を出しておくと少なくとも根暗には見え難い。

その様に感じられるキャラを増やすことは、明るく楽しく視聴者に元気を与えるプリキュアシリーズらしいですね。ちなみにこの額を出している女の子は男性に人気が無いのか、男性を対象にした深夜アニメではあまり見掛けません。深夜アニメでは額を出さないどころか前髪で眉毛まで隠れることもしばしばあり、ラブコメのヒロインは大体そんな風にデザインされていますね。比較的に額の露出が少ない「スマイルプリキュア」が深夜アニメの視聴者層を大勢取り込んだ背景には、この辺のキャラデザも関係していそうです。


髪を結ぶ主人公
ほのかを主人公に含まないのであれば、主人公の二つ結び率は半分。なぎさ以外の主人公はどこかしら髪を結び、かれんや美希みたいに長い髪を結んでいないキャラは一人もいません。下に長く伸ばしたロングヘアーは落ち着いた大人っぽい印象を与えてくれる為、先程名前を挙げたクールな青色プリキュアに使われやすいのですが、明るく元気な主人公に対してはいまいち使われません。

青色プリキュアは変身前から髪が長く背中に達しており、普段は肩に触れる程度のあおいも髪を束ねていない時は長め。赤色プリキュアや黄色プリキュアには見られない特徴で、意識的にデザインされているようですね。青色が短い髪だった「まどかマギカ」と「リリカルなのは」と「放課後のプレアデス」と「セーラームーン」とはその点が違います。

主人公の髪を結ぶ位置は耳より上が多く、耳より下で結んでいるのはつぼみしかいません。主人公以外を含めてもそこにきららが加わるだけです。プリキュアシリーズは基本的に正面から見た際のボリューム感を出す為に髪をカールさせたり、ウェーブさせることが好きな作品。同様の理屈で髪を結ぶ時も上にして、キャラの輪郭を大きく見せたくなるのかもしれません。


これからのプリキュアに期待する髪型
さてここまで変身前の髪型について論じてきましたが、全作品を振り替えるとまだまだ使われていない髪型はありますね。個人的に上記の画像で紹介した髪型は好きなので、プリキュアシリーズにも導入されて欲しいところではありますが、少々地味で子供の記憶に残り難そうですし、メインキャラには使われなさそうな予感は薄々しています。

キャラクターはシルエットだけで読者に見分けがつくように描き分ける。上記は「銀魂」で語られていた話ですが、これからもプリキュアシリーズが子供に愛され続ける為には、シルエットを見た時に名前が直ぐに思い浮かぶ様なインパクトを持たせていく必要はあるでしょうね。

それ故にキャラデザの方向性は限られてしまうかもしれませんが、そこを乗り越えて素敵なキャラを生み出してくれると信じています。次回作のキャラデザは一体どうなるのか、情報の公開が待ち遠しいですね。

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