アニメごろごろ

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「Re:ゼロから始める異世界生活 短編集」感想

別ルートに入る為の布石
エミリアの髪色が紫から灰寄りになっている様に見えますが気のせいでしょうか。WEB版に最近登場した新キャラが何名か短編集にもいますね。スバルがリリアナと2章終了直後に出会い、剣鬼恋歌を聞いたとなると今後の展開はWEB版とは変える必要が生まれてしまいます。ここでリリアナとの距離を縮めると5章におけるスバル達の当初の目的が簡単に解決しそうです。

鼠色猫さんが4章の反省点を活かしプロットをきっちり作ってから書いたはずの5章、それがこの短編集のせいで書籍版になる時には大幅に作り直す必要が出るとは世の中は難しいものですね。何故そんな仕事が増える展開にわざわざしたのか気になります。「エミリアインワンダーランド」にはクリンドの名前がちらっとありましたが、書籍組からしたら誰だよコイツとなりそう。


アルデバランの死に戻り
短編集ということもあり本編の大筋にはあまり関わらない割とどうでもいい話がありましたが、「後追い星をやめた日」に関してはかなり重要な話でした。謎だらけの超重要人物とされるアルデバラン。すばるの後星とも呼ばれるアルデバランの名を冠する彼について少しだけ情報が開示されました。どうやらアルも死に戻りの能力を持つみたいなんですが、スバルのそれとは違い戻る前の出来事を自分は覚えていないけど相手は覚えているというもの。

気になるのはアルに殺されたはずのライプがループから抜け出せない点ですね。アルが死んでもライプが死んでも戻り続けるのであれば、アルの死に戻りが時間を巻き戻す能力の場合、世界が同じ時間を繰り返して前に進められなさそうですがどうなんでしょうか。死に戻りをすると意識が並行世界に飛ばされているだけなら元いた世界の時間は前に進めますが。

仮に並行世界が存在しないとするなら死に戻りを繰り返している限りは世界の時間は前に進めないので、そこから抜け出す為にも何かしら能力解除の方法があるのでしょうね。それがアルの自由意志により制御可能なのかは不明ですけど。

ところでスバルやアルと同様に召喚されたと思われるホーシンも死に戻りの能力を持つのでしょうか。そうした能力でも無ければ睨み合いを続けていた小国達を一介の商人にまとめることなんて不可能に近いと思うんですよね。

それは死に戻りがあったところで出来るかどうかも分からない程に難しいことですから。小説家になろう異世界召喚ものにはそんな天才的なキャラもうようよいますが、「リゼロ」は作風的にそういうキャラをラインハルト以外に何名も登場させるとは考え難いので、ホーシンにも何らかの能力は与えられているのではないでしょうか。


画力の高い楓月誠先生
最後の方に2章のコミカライズの宣伝がイラストと共に掲載されていましたが、キービジュアルになっているあのイラストは見映えが悪過ぎて、はっきり言ってあれだけだと上手い漫画家に見えないから何というか非常に勿体無い。

実際に読んで貰えれば分かると思いますが、楓月誠先生は画力はかなりあるんですよ。ガンガン系列にはライトノベルのコミカライズをやっている漫画家は10人以上いますが、その中でもトップクラスに位置する実力はあります。貼り付けた画像を見ただけでもその事は感じてもらえるのではないかと。

Re:ゼロから始める異世界生活 第二章 屋敷の一週間編 | ビッグガンガン | SQUARE ENIX