アニメごろごろ

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「Re:ゼロから始める異世界生活」書籍化記念に記事を書きました


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書籍化決定おめでとうございます。大好きな作品の書籍化どけに超嬉しいです。ここ数ヶ月で小説家になろう作品の書籍化ブームが凄い事になっていたので、書籍化するのかなと思っていましたが、まさかのMF文庫から出るとは思いませんでした。ヒーロー文庫アルファポリスの真似をして創刊されたMFブックスの方でないという事は、出版社はなろう書籍化ブームに乗ったそれらとは違う方向で売り出すつもりなんでしょうね。こっちのレーベルならアニメ化や漫画化もされる可能性大。

アニメ化は難しいかもしれませんが、コミカライズは絶対にやるでしょうね。現時点でも出版社の力の入れ具合が伝わるので、これはもしかしたらアニメ化もあるかもしれません。
物語が長過ぎるので完結まで本を出して貰えるかが心配ですが、熱狂的なファンの数はなろうの中でもトップクラス、また作風がなろうにありがちな俺TUEEEではないので、書籍化されたなろう作品とはあまり競合しないと思います。

多分毎巻2万部程度なら売れるでしょう。それだけ売れれば打ち切りはないはずなので多分大丈夫。イラストが「キノの旅」や「サモンナイト」の黒星紅白さんに似ているなと思ったら、イラストを担当している大塚真一郎さんは「サモンナイトクラフトソード物語」で描いていたんですね。それなら方向性が近いのも納得。MF文庫がWEB版の削除予定がないのであれば、知名度等が足を引っ張らないので売れるかどうかは実力次第。

サモンナイト クラフトソード物語2

サモンナイト クラフトソード物語2

「Re:ゼロから始める異世界生活」は読者を選ぶような欝展開やグロ描写が多々見られ、各章が非常に長い為に書籍化には向かないんですが、構成力や文章力は商業作品と比較しても決して引けを取りません。

鼠色猫さんはラノベ換算で何十冊にもなる物語の大筋を最初から最後まで決めているそうなので、思いつきと勢いで書かれている大半のなろう作品や打ち切りを恐れながら書いているプロの作品よりも完成度は高いと思います。プロの作品は新人賞の厳しい選考を生き延びてきただけあって基本的に出来はいいんですが、締め切りに追われたり編集の意見を聞いたり、1冊や2冊で1つのエピソードを纏めるなど制約があります。

その分作家や作品の個性が殺されることも多いですけど、その点「Re:ゼロから始める異世界生活」は好き勝手に書かれているおかげで作者の持ち味が最大限に発揮されています。それによって生み出された「Re:ゼロから始める異世界生活」の魅力は商業作品では絶対に生まれることはなかったでしょう。

涙無しでは読めない「第三章52 ゼロから」がラノベ換算で9冊目あたりになるという事は、あの見せ場に辿り着けるまでに2冊分くらいはひたすらスバルがぼろぼろになる訳で、そんな新刊を待たされる読者のストレスを溜めそうな展開は商業作品では中々出来る事ではないですよね。とりあえず書籍化について思った事はこれで終わりにして、作品の魅力については後日また書きます。