アニメごろごろ

楽しんで頂けたらツイートなどしてもらえると喜びます。

「アイカツフレンズ」シャルルが統治するソルベット王国の未来は明るい

f:id:taida5656:20190616194213j:plain

 ソルベット王国の行く末

アイドル活動の再開を宣言したアリシアシャーロット。ソルベット王国編の結末について「アリシアが国を離れて大丈夫なのか」や「ブリザードの問題は解決していない」等の意見も出ていました。

ソルベット王国に問題が残されていることは否定は出来ません。とはいえ、それらの問題は重視すべき点ではないと考えています。その事を述べる前にソルベット王国に起きた出来事を整理していきましょう。

ソルベット王国に異常気象が発生、家に閉じ籠る生活が続いて国民から笑顔が消える、国民の笑顔を取り戻す為にレオが尽力、レオが体調を崩してアリシアが呼び戻される、ソフィーが重い病で臥せる、アリシアアイカツを封印する。

大変な状況になっているソルベット王国が抱える最大の問題は、ブリザードの被害による経済的な損失等ではなく、国民の笑顔が失われてしまったことにあります。

アリシア「私が望むのはただ一つ。この国の人々の笑顔です」

アリシアの最終目的は国民の笑顔を取り戻すことであり、その手段として王女の仕事に5年間を捧げました。自分の幸福を諦めてまで国に尽くす姿は美しい。

しかし、アリシアの方法では国民が本当の笑顔を見せることはありません。国民が求めるのは、彼等が愛するアリシアの笑顔、そこに早くから気が付いていたであろう人物がシャルルでした。彼は10歳くらいの美少年ではありますが、その能力は侮れません。

 

雪の降る夜に投げ捨てられた鍵を探す根性、姉を言いくるめる話術。ひびきのように愚直に説得しないで相手の出方を観察し、ここぞという場面で切り札となる鍵を渡す切れ者

姉にアイカツをさせたいと心の中で強く願いながらも、その事を国民に求められる迄は進言しないという私情を優先しない冷静な態度。

 

基本的に真面目な良い子に思えますが、部屋をノックもせずに覗き見るという狡い手も使えます。作中で二度も描かれていることから、結構な頻度で部屋を覗いている可能性が高いです。

万が一アリシアが部屋で服を脱いでいた場合、シャルルはどうするつもりなのでしょうか。ひびき達を無断で入国させた時といい、姉に対しては悪い事をしても怒られるだけだろうと高を括っている気がしなくもない。

f:id:taida5656:20190616194237j:plain

アリシアを超える王の器

さて、そんなシャルルの活躍を詳しく見ていきましょう。まず最初に姉の心を開く情報源に成り得るひびき達を国に招き入れ、その次に彼女達のステージ制作に協力を申し出ることによって絆を深めていきます。

そうしてシャルルはアイカツをしていた頃の姉が、心から楽しそうにしていたという貴重な情報を入手し、アイカツが子供達を笑顔にするという事実も目撃します。

 

ちなみに作中では軽く流されていましたが、この時のシャルルはステージがブリザードで破壊される光景を予見しながら手を貸しているんですよね。

普通はそこまで先が見えているのであれば、ブリザードの猛威を事前に忠告しても良さそうなもの。ところが生のアイカツを見る為なのか、ステージ制作の意欲を削ぐ話は伝えません。

 

何も聞かされていないひびき達はブリザードに襲われ、結果的にソルベット王国の惨状を肌で感じることになりました。シャルルの説明不足は不親切で相手に不満を抱かせる危険もありましたが、その辺は一緒に苦労してステージを作る事で見事に回避。

シャルルがどの程度まで計算していたのかは分かりませんが、全て狙い通りだとしたら恐ろしい子ですね。

先を読む力、民の声を聞く力、人の心を動かす力。問題解決を自分一人で行うことなく、トモダチカラなど人の力を借りて達成する。上に立つ者に必要な資質を備えているシャルル。

純粋で騙されやすいアリシアよりも王に向いていると感じた方は多いのではないでしょうか。シャルル自身もそう思われるだけの努力を積んできているはず。

シャルル「幼かった僕では役に立てることはなく、姉上は父上に代わり国の全ての仕事を行っています。今、このソルベット王国を支えているのは姉上です。姉上がいなければ…」

幼かった頃と違い、国の役に立てる力を身に付けたシャルル。上記の台詞を注意して見ると「姉上がいなければソルベット王国は立ち行かない」とは明言していません。

少なくともシャルルの中では、姉に頼らなくても国を支える算段は立てているのでしょう。だからこそアイカツカードが封印された箱の鍵も渡せる。

 

まだ10歳くらいのシャルルにとって国の仕事が激務になることは容易に想像がつきますが、母親を亡くしばかりで準備も何も無いまま仕事を引き継いだ当時13歳のアリシアと比べれば、その苦労は泣き言を言う程ではありません。

あの冷たい雪の中で姉の為に必死に鍵を探していたシャルルが、5年間を無為に遊んで過ごした訳は無く、昔のアリシア以上の能力は既に身に付けているはず。

アリシアが世界中で愛される国のシンボルとなり、シャルルが才覚を発揮して国政を担う。そうすればソルベット王国は、きっと今より良い国になることでしょう。

 

taida5656.hatenablog.com

taida5656.hatenablog.com