アニメごろごろ

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更なるカワイイを求めて姿を変えるマスコット

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キッズアニメの中でも女の子に向けた作品で活躍してきたマスコット。イケメンや美少女と同じく見た目が重視されている彼等も、視聴者の心を掴む為に時代に合わせてデザインを変化させてきているのではないか。

というまたどうでもいい疑問を抱いたので、今回はマスコットについて女児アニメを中心に考えた話を書き記していきます。

 

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いまいち萌えないマスコット
70年代から80年代のマスコットは目が小さく、同時代のヒロインの様に瞳が大きかったり、キラキラしたりはしていません。白目部分の比率が高いマスコットが多いあたりに時代を感じますね。

近年のマスコットは小さな生き物らしく高い声が基本ですが、この時代は男性声優が普通にオッサン声で演じることもしばしば。その辺を見ても視聴者にカワイイと感じさせる意識は、今程は高くないように思えます。

80年代はヒロインの引き立て役にブスな女の子を用意する作品も結構ありましたし、マスコットも同様の役割を与えられていた可能性は考えられるでしょう。

 

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瞳が輝き始めるマスコット

90年代には「セーラームーン」のルナというヒロインに負けない位に美しいマスコットも登場。その美貌は「愛してナイト」のジュリアーノや「おはようスパンク」のスパンクとは比べ物になりません。

80年代に多く見られた三枚目的な間の抜けた顔のマスコットとは、デザインの方向性が明らかに違います。この頃を境にマスコットも美少女と同じく、キラキラと瞳が輝くようになりました。

具体的には「だぁ!だぁ!だぁ!」のワンニャーや「怪盗セイントテール」のルビィが、この系統に位置していますね。もしかすると「セーラームーン」はマスコットのデザインにも影響を与えていたのかもしれません。

さて、そんなルナとは反対に簡略化されていったマスコットが「カードキャプターさくら」のケロちゃん。瞳は点で、指は無し。シンプルイズベストと言わんばかりのデザイン。

この描き方は「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」や「デ・ジ・キャラット」等のオタクに向けた作品で主に見る気がします。視聴者層的にマスコットはシンプルで構いませんし、作業効率の都合で上記のデザインにされたのはありそうです。

 

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幼児化するマスコット

マスコットのデザインはどうあるべきか。90年代の試行錯誤を終えて辿り着いたのは、幼児を連想させる大きな頭と大きな丸い瞳、そこにハイライトの白い丸を入れる「とっとこハム太郎」的なものでした。

サンリオのシナモンやポムポムプリンといったキャラは世間的に人気は高いのですが、あの手のデザインはシンプル故に表情に変化を作り難く、またアニメに登場する人間と絵柄が合わないことから、アニメでは流行しなかった様子。

一方、ハム太郎的なデザインはプリキュアシリーズも採用しており、「ヒミツのここたま」といった10年代の作品でも活躍しています。マスコットの今後の行く末は分かりませんが、大人気のプリキュアシリーズがデザインを大幅に変更してこなければ、そう易々とデザインの主流は揺らがないでしょう。

 

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