アニメごろごろ

楽しんで頂けたらツイートなどしてもらえると喜びます。

スタンドバトルが好きな人にオススメのホラー映画「ライト/オフ」


ハリウッド版「君の名は。」の脚本を手掛けるエリック・ハイセラー。彼の作品は評判が良いと噂で聞いたので、彼が生み出したホラー映画「ライト/オフ」を鑑賞。本編は80分と短く気軽に見れる長さでしたが、緊張感で体感時間はそれより長く感じられ、実に濃密な時間を過ごせました。

「ライト/オフ」は日本人が怖がるタイプのホラー演出がされていて、それだけでも十分に魅力的な作品ではあるのですが、中盤以降の怪物の正体が語られるところからは、一般的なホラー映画のそれとは異なる異能力バトルものとしての味わいがありました。

「ライト/オフ」に登場する怪物ダイアナは闇に潜む霊的な存在。ダイアナの活動範囲は光の届かない暗い所に限定され、室内を照らすライトが消えた時に実体化して主人公達に襲い掛かる。明るい所ならダイアナに襲われる心配は無い反面、こちらからも姿は見えず干渉が不可能な状態になる。

主人公達はダイアナを寄せ付けない為に暗い所を避けて、部屋の明かりを消さないようにする訳ですが、ダイアナはホラー映画の怪物の中では極めて知能が高く、あの手この手で光の無い自分に有利な状況を作り始めるんですよね。両者の攻防はまるで「ジョジョの奇妙な冒険」のアクアネックレス戦やチープトリック戦。

ホラー映画の怪物は正体が明かされてしまうと物理的に対処可能な敵になり、観客が感じる恐怖の種類がモンスター映画と化してつまらなくなることもありますが、この作品は怪物の退治自体が中々に考えられている作品。その出来は「貞子VS伽椰子」の悪霊に狙われるヒロインが意図的に別の呪いに掛かり、自分を狙う悪霊と悪霊をぶつけて潰し合わせる展開を超えるものでした。

前半はホラーで後半はバトルと一粒で二度美味しい作品。バトル好きならダイアナをどんな風に倒すか考えながら楽しめます。闇の中では物理攻撃が互いに通じますが、ダイアナは大人の男を投げ飛ばす程の怪力の持ち主。真正面からの殴り合いでは勝ち目が薄い。銃社会のアメリカなのでダイアナなんて銃で撃ち殺してしまえば済む話と思われるかもしれませんが、拳銃を発砲した時のマズルフラッシュでダイアナは姿を消してしまう。発砲した瞬間だけ無敵状態になる強敵を相手にどう立ち向かうのか。

「ライト/オフ」は一般人がスタンドを倒す事の難しさを教えてくれる作品でした。ちなみにレンタル版には幾つかの未公開シーンが収録されており、その中には長尺のアナザーエンディングがあるという豪華な仕様なので欠かさず見ましょう。細かい演出ではダイアナの恐怖に脅かされる少年が、闇の中で戦うバットマンのマーク入りの洋服を愛用している点にも注目。