アニメごろごろ

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今は廃れた90年代のアニメとゲームのファッション

キャラの顔の描き方が時代によって大きく変わるように、キャラの服装にも流行り廃りがありますよね。90年代では割と目にしたけれど、00年代からは見る機会が減った服装は沢山あります。今回はその中で印象に残っているものを幾つか紹介していきます。


頭に布を巻く男性達
ドラゴンクエスト」に登場する主人公が被っているような兜は古くてダサいけれども、頭に何も身に付けないのもそれはそれで寂しい。そんな時はバンダナや鉢巻を巻いておけば地味な自分とおさらば。これによりメインキャラらしい雰囲気を漂わせられます。

兜が人気を失い始めた90年代はその代わりに布を巻くようになり、この時代に活躍した勇者系のキャラや格闘家系のキャラはよく頭に布を巻いていました。RPGでは主人公の証と言える程に使われたアイテム。

クロノトリガー」のクロノ、「テイルズオブファンタジア」のクレス、「アークザラッド」のアーク、「ワイルドアームズ」のロディ、「スターオーシャン2」のクロードと直ぐに頭に思い浮かんだキャラだけでもこれ程の数がいます。

頭に鉢巻を巻く行為は日本において気合を入れる意味もあり、鉢巻状に布を巻くとキャラの熱血度も心なしか増して見えます。興奮色の真っ赤な布は特にその印象を強めるだけでなく、戦闘で流れた血で汚れても目立たない優れもの。布は怪我をした際の応急処置にも使えるので、危険な旅に出る人には色々と役に立つでしょう。

そんな頭に布を巻くファッションですが、00年代に入るとバンダナが男性オタクを象徴する記号に使われる場面も増えてしまい、主人公格を高めるものとしての印象は徐々に薄れていきました。バンダナに良くないイメージがついて使い難くなることは、髪型の種類が少なく周囲と外見を差別化する方法も限られる男性的には中々に痛いですね。



困った時の謎の玉
90年代に沢山のアニメでキャラデザを担当したことぶきつかさ先生のお気に入りの謎の玉。耳や剣や鎧と色んな箇所に付けられていました。とりあえず装飾品として丸い玉を付けておけば、ファンタジー感が出るだろうと思われていたところはありました。占い師の水晶玉が起源にある為か、魔法を使うキャラには使われやすい。

魔法的な意味以外にオシャレ用のイヤリングとしても愛された謎の玉。当時のキャラは非常に目が大きく顔の形もデフォルメされていたので、5cm以上の大きな玉を耳に付けてもバランスは取れていました。今時のキャラデザであれをぶらさげていたら「銀魂」の新八みたいに眼鏡が本体と言われるように、玉が本体と言われてしまうかもしれないです。

個人的にあの頃の作品は不思議な力を宿す宝玉が印象的で記憶に残っているのですが、何時の間にか不思議な力を宿す役割は「Fate」の令呪など肉体に刻まれた紋章に奪われたような気がしています。複雑な魔法陣は作画がデジタルに移行して低コストで描けるようになり、その影響で増加傾向にありそうですけれど、実際のところはどうなんでしょうか。



圧倒的な存在感を放つ肩アーマー
80年代のバブル期に流行したらしい肩パットの影響がアニメやゲームにも流れ込んでいたのでしょうか。肩アーマーの肥大化はロボットのみならず戦士にも及んだ時代でした。

魔法騎士レイアース」や「スレイヤーズ」とファンタジーアニメの流行に伴い、視聴者の記憶に強く刻み込まれたでありう肩アーマー。当時は魅力的に感じていたはずなのですが、今にして思うと全く訳が分からないデザインですよね。

女騎士の露出が多い鎧より遥かに不思議な肩アーマーは一体どこを守ろうとしているのか。とりあえずあれがあるとフリーザ軍の戦闘服の肩アーマーを作成する業者は儲かりそうではあります。

肩アーマーは無駄に横に広くて動き難いとしか思えないのですが、横幅を広げてマントを羽織ると体格を大きく見せられるので、威嚇には使えるのかもしれません。敵組織の偉い人が好んで用いるのは部下に舐められない対策であるとかないとか。

相手に威圧感を与えることは小柄な女性が一人で旅をする場合も身を守る意味でも大切ですね。人間にどの程度の効力を発揮するのかは分かりませんが、野性動物にはそれなりに有効だと思います。

こうして過去を振り返ると色々と見なくなったものがあることに気が付きますね。昔のアニメではサービスシーンとして頻繁に使われたスカートめくりも、今ではすっかり見なくなりました。

これにはメインキャラが小学生から高校生に上がったことやセクハラに対する世間の見る目が厳しさを増した社会的な背景が影響しているのでしょう。恐らくラッキースケベが普及した要因もこの辺に繋がるのではないかなと。

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