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自分に自信は無いが自国には誇りを持つ日本の若者

平成25年度我が国と諸外国の若者の意識に関する調査報告書(PDF版) - 内閣府

上記の若者の意識調査のデータを見たジャーナリストの佐々木俊尚さんは、日本の若者に希望が無い事を悲しんでいました。確かに内閣府のデータを見ると日本の若者は海外と比較して、ネガティブな感情が目立つ為に希望が無さそうに見えますが、それで日本の若者の現状を嘆くのは早計ではないでしょうか。

意識調査というのは国民性が反映されやすいもの、遺伝子的にも不安を感じやすい性質を持ち、プレゼントを渡す時に「つまらないものですが」なんて口にする謙虚な日本人の国民性を無視して、日本の若者を理解する事は出来ないのではないでしょうか。特に日本人は空気を読んで意見を変える傾向が強いので、メディアが日本の将来は暗いと繰り返しているせいで、悪い方向に考えてしまうところはあるはず。

日本の若者が希望を感じられないとしたら、それは佐々木さんみたいに影響力の大きい人達がネガティブな発言をする事にも責任はある気はします。多分報道の仕方を明るい方向に変えれば、どちらかと言えば悪いと答えている若者の意見をどちらかと言えば良いに誘導するのは可能でしょうね。

データでは日本の自己肯定感は異様に低いですけど、これは自分の能力を客観的に判断しているとも言えますし、決して悲しむものではないと思います。正義感に誇りを持つ人間が立派かといえばそうではないですよね。例えばアメリカには正義感に自信がある若者が沢山いるみたいですけど、この中には正義感があると信じているだけの差別主義者もいます。

アメリカは調査対象国では最も自己肯定感が強い国で、将来世界で活躍していると考えている若者が50%、頭の良さと慎み深さに誇りがある若者が85%、この認識は精神的には好ましい影響を与えるでしょうけど、根拠の無い自信は己の未熟さを恥じて成長する機会を与えない恐れもあるわけで、そう考えれば日本の若者の自己肯定感の低さも美点になる。

内閣府のデータから社会に絶望している若者の姿を見る人達は多いですが、注目する点を変えると愛国心の強い若者の姿も見えてきます。自分に自信を持てずに将来に不安を感じる日本の若者ですが、自国の文化や自然に対しては海外に劣らない自信を持つんですよね。

自分の住んでいる町にも愛着を持っていますし、自国の役に立つ事をしたい若者の割合は最も高いので、上記のデータから若者には希望が無くて可哀想としか考えないのは視野が狭い。

ちなみにニュースで経済成長率の鈍化や非正規雇用の増加が叫ばれていると、若者が希望を持てないのはそれらの経済的な不安があるからだとされがちですが、それは半分は本当で半分は嘘ではないかと思っています。希望が持てない層は常に一定数いるもので、経済的な不安が解消されたら別のところに不安を感じるだけでしょう。

その証拠に別の調査では日本人はこの数十年間で物質的豊かさから精神的な豊かさを重視するなどの価値観の変化は見られるものの、生活に対する満足度は大して変化していないという結果が出ているんですよね。内閣府の統計調査は色々と為になるので、自分の目で確かめるといいですよ。