アニメごろごろ

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「クレヨンしんちゃん」には「ガールズ&パンツァー」の大切な全てのことが詰まっている


水島努監督が監督、脚本、絵コンテ、演出等で何度も参加していた「クレヨンしんちゃん」には「ガールズ&パンツァー」と共通する場面が幾つか見られます。水島努監督が「クレしん」で用いた展開や演出を意識的に「ガルパン」に取り入れたのかは怪しいですが、個人的に似ていると感じる場面があったので幾つか集めてみました。


自衛隊の戦車がゴルフ場で巨大ロボットと戦う「温泉わくわく大決戦」。「ガルパン」と違いこちらの方は戦車が走る度に土が見える程に芝生が削れます。巨大ロボットに潰された戦車は12億円したそうですが、これより高価な戦車は「ガルパン」に登場しているんでしょうか。


「栄光のヤキニクロード」では一刻を争う緊急事態にしんのすけが呑気に富士山を指差し、「ガルパン」では敵を目の前に紗希が外にいる蝶々を指差しています。このシリアスな場面でどうでもいい話を始めるギャグの入れ方は「クレしん」のノリですね。


「暗黒タマタマ大追跡」ではボコみたいにローズがぼこぼこにされる姿が描かれます。水島努監督が若い頃に演出助手として参加していた「ヘンダーランドの大冒険」でもぶりぶりざえもんがこれと同じ様な目に遭わされていました。


「オトナ帝国の逆襲」のバケツ等を被りながらコンビニに侵入する春日部防衛隊、「ガルパン」のアヒルの被り物をして奇襲を仕掛ける知波単学園。「オトナ帝国の逆襲」ではこの他にも周囲の風景に溶け込み、敵の目から逃れる場面が見られます。


「夕陽のカスカベボーイズ」も「ガルパン」も西部劇風の街を舞台にした戦いが繰り広げられます。「SHIROBAKO」にもカウボーイが登場していたことから察するに、水島努監督はこの辺が趣味なのかもしれません。


遊園地のジェットコースターで追走劇を始める「栄光のヤキニクロード」と「ガルパン」。CGの細かさでは劣る「栄光のヤキニクロード」ですが、実際に動画として見るとこれでも迫力があるからアニメは奥が深いですね。シチュエーションもカメラアングルも同じですし、これに関しては意識的に取り入れたのではないかと思います。


夕日を背景に破壊された巨大ロボットと観覧車が映される映画終盤。戦闘の激しさを感じさせる壊れた人工物がいい味を出しています。画像は貼りませんでしたが、「温泉わくわく大決戦」にも「ガルパン」にも道路を走る戦車が店内から見える場面がありました。「ガルパン」もいいですけど「クレしん」もとてもいい作品なので、これを機に映画を借りて観てはどうでしょうか。

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