アニメごろごろ

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サブタイトルと背景が見所の金崎貴臣演出

金崎貴臣さんが絵コンテと演出を担当したOPとEDには、精緻に描かれた止め絵が流れたりデフォルメキャラが踊り始めたりする有り触れたものから、誰の演出なのか見れば読める位に癖の強いものまであります。後者に該当する映像は「これはゾンビですか?」に「東京レイヴンズ」に「この素晴らしい世界に祝福を!」と金崎さんが監督も務めた作品で目にする事が多いですね。


サブタイトルの存在感
上の画像にあるようにサブタイトルがOPの映像に組み込み表示されると、普段はサブタイトルなんて気にも留めない方でもついつい見てしまいますよね。そこで表示されるサブタイトルが「右手にお宝(ぱんつ)を!」や「おい、お前どこ中だよ?」なんて意味が分からないものだと本編で何が起きるのか気にもなると思います。

金崎さんがサブタイトルを視聴者に印象付けようとする意図は読めませんが、次回予告と同じ様に物語の展開を視聴者にほのめかし期待度を高める効果はありそうです。サブタイトルが変わる度にOPでの表示も当然変わるわけですが、これがあると毎週何も変化が無い映像を流されるよりかは幾分か飽き難いのではないかと思われます。


2次元と3次元の融合
写真を元に作成された背景が独特な雰囲気を醸し出す「東京レイヴンズ」のEDと「これはゾンビですか?」のOP。現実の風景をそのまま持ち込むとキャラと馴染まずに浮いて見えるのですが、大胆な色彩の変更や魚眼を使い幻想的な風景に仕上げているので、現実と虚構を混ぜた時に生まれる違和感は薄められています。

金崎さんはこうした本編で使える機会が無さそうな風変わりな背景を好むのか、「この素晴らしい世界に祝福を!」のEDではミニチュア風に描れた暖かみのある街が、「これはゾンビですか?」のOPでは3DCGの机と電信柱が無数に並ぶ不思議な空間が見られます。大沼心さんみたいにシャフトで働いて色んな技術を学んだ経験は無さそうなんですけど、OPとEDの演出の方向性はシャフトに似ているものを感じますね。