アニメごろごろ

楽しんで頂けたらツイートなどしてもらえると喜びます。

GA文庫原作アニメの成功率の高さ

ライトノベルのアニメは大量に作られている代わりに玉石混淆、中にはあまり話題にならずに埋もれてしまう作品もありますが、GA文庫原作のアニメは健闘している方で成功している作品の割合が高め。富士見ファンタジア文庫の「スレイヤーズ」やスニーカー文庫の「涼宮ハルヒの憂鬱」みたいなアニメ史に名を残せる程の成果を出したものはまだありませんが、原作の売上が伸びるとか注目を集めるとか完成度が高いとかは結構あると思うんですよね。


這いよれ!ニャル子さん
特撮やアニメのパロディが詰め込まれた作風が大勢でツッコミを入れながら観るには適していたようでニコニコ動画では大受け。二期の「ニャル子さんW」とOVAの「ニャル子さんF」が作られるという快挙を成し遂げます。阿澄佳奈さんたちが歌うOPは放送直後から人気となり、このOPをパロディにしたMADが沢山作られました。マイリスト数が1万を越えるとんでもない動画が幾つも生まれ、本編とは無関係のところで異様な盛り上がりを見せ、作品を観ていな層まで楽しませました。


織田信奈の野望
カット数を減らして作業の効率を向上させ、作画の質を高水準で維持した事で注目を集めた作品。カット数が少ないと止め絵が増えてしまい、視聴者が見ていて飽きやすい映像になりがちですが、その問題は作画監督が細部まで描き込み、長時間眺めても飽きない美麗な絵にする事により解消されました。本気で描いた時の作画の綺麗さに関しては「涼宮ハルヒの憂鬱」にも引けを取りません。


異能バトルは日常系のなかで
制作会社は国内外からの評価が高い「キルラキル」や「リトルウィッチアカデミア」を作り出したTRIGGER。「織田信奈の野望」と同じ様に映像が高い評価を受けました。残像を描いたり絵をわざと崩して表現された激しい動きは、キャラのリアクションをとても生き生きとしたものにしてくれました。厨二病で痛い発言を繰り返す安藤寿来に対して自分にも分かる普通の言葉で話して欲しいと切れた時の櫛川鳩子の長台詞は至言。


ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
ヘスティアの紐で知名度が急上昇。そのおかげで二次創作をする視聴者が続々と現れ、薄い本ではヘスティア様が「はたらく魔王さま」のちーちゃんと「天城ブリリアントパーク」の千斗いすずに続き巨乳枠で大活躍。そうした変な人気を得るだけにならず、ベルくんの成長物語が視聴者の心に響き、アニメ放送後は原作の売上が大幅に伸びていきました。


落第騎士の英雄譚
原作の本質を見抜いた上でアニメ向きに改良された見事な脚本、予算と時間が少ない中でも魅力的な映像を作り出す巧みな演出。作画が崩れる事もしばしばありますが、ここぞという場面には全力を注ぎ、瞬間的に他作品を越える映像で勝負する。その戦い方が功を奏して最終回は大いに盛り上がり、最終回放送後には原作の売上が急上昇したそうです。放送開始直後は悪い意味で目立ちテンプレと批判されながら、実力でその評価を覆す様はまさに「落第騎士の英雄譚」の物語と重なりますね。


のうりん」と「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」は上記の作品と比較すると特出した部分は少ないものの粗は見られません。ファミ通文庫スニーカー文庫と違い、アニメの円盤はどれもそこそこ売れて中央値と平均値の差は小さいですし、目も当てられない悲惨な売上というのは少ないんですよね。そうした面でもGA文庫はアニメに恵まれていると思います。GA文庫原作のアニメは他にもあったような気がするけど、思い…出せない。


もう主人公の男友達なんて信用しない - アニメ見ながらごろごろしたい