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「Re:ゼロから始める異世界生活Ex2 剣鬼恋歌」感想

ヴィルヘルムの過去と亜人戦争が語られた「リゼロEX2」を先程読み終えました。若い頃のヴィルヘルムは自分の道を進む事に真剣な反面、他者に無関心で弱者に厳しいなど性格に問題がありましたね。グリムが仲間の死を悲しんだりスピンクスに操られた死体を斬れないのは心が弱いからだとヴィルヘルムは考えていたみたいですが、グリムのそれは弱さだけではない優しさも含むものだという事がヴィルヘルムには理解出来ていませんでした。

この頃のヴィルヘルムは他者に無関心故に仲間が死んでも悲しいと思えないだけで、本質的に大切な者に対してはそんな冷めた態度が取れない人間であるというのは、WEB版の5章でヴィルヘルムが終盤にあれをされた時の反応を見れば明らかですよね。3章では年長者の余裕を感じさせるような落ち着いた態度を取る事も多いですけど、本当は冷静沈着とは程遠いところにいる事を過去編を読んで改めて感じました。

亜人戦争終結から40年もしないうちに亜人と人間が共存可能なまでに関係が修復した事には驚きを隠せません。差別が原因にある戦争で死体を操るなんて外道な真似までした場合、亜人と人間の怨みが消えるのに時間が掛かりそうなものですが、それがあの程度の年月でどうにかなるなんて信じられません。完全に分かり合えてはいないらしいですけど、あそこまで被害が大きな戦争でそれなら十分過ぎると思います。

亜人がただ降伏するだけでは和解は難しそうですが、魔女スピンクスを戦犯に仕立て上げれば意外とすんなりいけるかもしれないですね。亜人戦争を激化させた王城からの使者と亜人の族長が皆殺しにされた会談に魔女関係の何者かが関与していると言い触らせば、亜人と人間の怒りの矛先はそちらに多少は向けられますからね。亜人側の英雄であるリブレを殺したのがスピンクスであるという事実が証明されたら、悪者は亜人ではないという方向に世論を動かすのは出来るのではないかなと思います。

「Re:ゼロから始める異世界生活 第三章 Truth of Zero」感想 - アニメ見ながらごろごろしたい