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「Re:ゼロから始める異世界生活 第三章 Truth of Zero」感想

Re:ゼロから始める異世界生活」の3章のコミカライズを担当するのは1章も手掛けたマツセダイチ先生。この3章を漫画にするのは色んな意味でかなり骨が折れそうですね。コミカライズでは漫画家がストーリーの全てを考える必要はありませんが、それは決して漫画家が楽を出来るという事にはなりません。

コミカライズでは原作読者の期待を裏切る出来の悪い作品を作ると痛烈に批判されますし、漫画家自身が原作に思い入れがあると中途半端な作品を作るわけにはいかないと思い詰めたりするので、精神的な負担はオリジナルの作品よりも大きいと感じる漫画家も中にはいると思います。余談ですが「ワンパンマン」の村田先生もそれで結構頭を悩ませたみたいで、同人誌を読むと村田先生がああでもないこうでもないと悩んでいた姿が見えてきます。

コミカライズにはそうした精神的な負担以外にも原作に書かれている情報を圧縮する難しさがあります。3章みたいに原作小説が5冊や6冊とあまりに長い話の場合は、漫画化する際に圧縮して短い巻数で纏める事を要求されますが、原作が既に可能な限り情報を詰め込んで書かれているので、それをさらに縮めるとどう足掻いても原作の魅力は削がれます。

そこをどう補うかは漫画家の腕の見せどころ。マツセダイチ先生は「リゼロ」をかなり前から読まれていて、原作の魅力をきちんと理解している方ですから、見せ場を間違えて削るような事態には陥らない安心感がありますね。1章は2冊で綺麗に纏められていたので、3章の方も楽しみにしています。

全然感想を書いていないのもどうかと思うので、ここから先は印象的な場面とか書いていきます。王選候補者が横一列に並ぶ場面でプリシラが真ん中にいるのは、世界は自分を中心に回っていると考えている彼女らしさを感じますね。

候補者の身長がフェルトを除いてほぼ同じ位なのが気になってキャラ設定を確認してきたら、アナスタシアとクルシュの身長差は13cmとなっていたので、欲を言えば2人が並ぶ場面ではもう少し差をつけて欲しいかなと思います。

そういえば漫画ではイ文字が書き置きに描かれていましたが、これは鼠色猫さんがイ文字がそれぞれどんな形をしているのか設定を提供したんですかね。あそこが適当に書かれたものでないとしたら「まどかマギカ」の魔女文字みたいに解読出来るかもしれません。そのうち情報が集まったら解読したいです。

「Re:ゼロから始める異世界生活」四章完結記念の感想 - アニメ見ながらごろごろしたい