異色のアイドルアニメ「えくそだすっ！」にムサニの本気を見た

SHIROBAKO 第3巻 (初回生産限定版) [Blu-ray]

売れないアイドルユニットのトレイシーがマネージャーの殺害容疑をかけられ、３ヶ月と１１日間で総移動距離５万ｋｍの世界１２ヵ国を股にかけた逃走劇を繰り広げる。「えくそだすっ！」は近年流行しているアイドルアニメとは一味も二味も違う斬新なストーリーでした。世界が舞台になると聖地巡礼が大変そうです。ネットでは意外と評判が良いそうなので続きを見るのが楽しみ。最終回で馬を百頭連れたカウボーイが助けに来ると聞きましたが、そのカウボーイとはトレイシーが世界中を逃げ回っている時に出会う展開になるのでしょうか。

トレイシーのメンバーであるあかね、あや、あるぴんは身長はそんなに変わりませんが、体型に関しては胸や脚はかなり変えていて差別化をしていますね。特に脚の描き分けは素晴らしい。太股の太さが全然違うのは画像を見れば多分分かると思います。２９歳で特撮のスタント経験もあるあるぴんが肉付きのいいムッチリとした脚をしているのはキャラ設定にも合致しています。胸や瞳や髪でキャラを描き分けるのは常識的に行われますが脚でそれをやる作品はとても珍しい。

あやが大人びているのは両親が共働きや離婚をしていて、親に甘えて頼らず独りで過ごす時間が多いからというのが影響しているのかもしれないと思いましたが、家計を支えている為に高校生の頃から働いているあるぴんがアホっぽいので生まれつきそんな性格なだけかもしれません。あやは凶器の包丁に余計な指紋を残さないようにハンカチで掴んだり、奪い取った拳銃を発砲したりと普通のアイドルとは思えない冷静かつ大胆な行動をしています。これを見ているとスタッフから将来酒豪になるなんて言われていた理由が少し分かる気がします。

トレイシーが頼りにしているお姉さんと呼ばれる女性は８話でトレイシーを騙していたと明かされ、その時にあるぴんが「お姉さんがジンジャーの人だって知ってた」と話しているそうなんですが、このジンジャーというのは作中でどんな役割を担うのか。１話を見ただけではジンジャーはトレイシーの姉妹ユニットで大人気である事以外には何も分からないですけど、今後はマネージャー殺害やマネージャーと取引しようとしていた謎の帽子の男と関わりがあると明かされるかも。お姉さんがジンジャーなら画像のポスターにいる黒髪のアイドルがそうなのではないかと。髪色は違いますけど瞳の色は同じですから。

エンドクレジットでお姉さんが「お姉さん」としか表記されていなかったり、トレイシーが互いのすっぴんの顔を始めて見た時に相手が誰か分からずにいたのは伏線になるんですかね。化粧をすれば顔は変わるからお姉さんがジンジャーである事にも気付けない。マネージャーの残したダイイングメッセージの「あ」はお姉さんの本名を意味しているとかもありそうです。ただまあトレイシーの冤罪は最終回でも放置されるそうですし、そこの犯人探しについては投げっぱなしになり、真相は視聴者にも隠されたまま終わる可能性もありますね。