アニメごろごろ

楽しんで頂けたらツイートなどしてもらえると喜びます。

「虚構推理」原作小説と漫画版の変更点

虚構推理(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

虚構推理(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

作品紹介/試し読み|少年マガジンR|講談社コミックプラス

公式サイトで1話が読めます。「スパイラル推理の絆」の頃から追いかけてきた城平京先生の小説がコミカライズされるだけでも嬉しいのですが、作画を担当するのが同人誌を出していた頃から大好きな片瀬茶柴先生で嬉しさ2倍。同人誌と商業誌の両方で露出度の高い亡霊が登場するとは何か妙な縁がありますね。

Amazonにある原作小説の画像を見て知ったんですけど、推薦帯は「僕は友達が少ない」の平坂読先生が書いているんですね。これは誰が得する帯なのか皆目見当がつかない。帯を書いたのが「化物語」の西尾維新先生や「うみねこのなく頃に」の竜騎士07さんなら、作風的に近いから読者層も被りそうですし売れ行きに影響しそうですが、残念な美少女のエロと下ネタが受けた「はがない」だと畑が違いで効果が低い気がします。

虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス)

虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス)

小説が漫画になると細かい心理描写や設定等が削られてしまう事が多いのですが、この作品は逆に増えているので漫画だけ読んでも十分楽しめます。具体的に挙げると岩永がバス乗車中にハーレクイン小説好きの落武者の幽霊と会話する場面と九郎が図書館の妖怪を倒す場面は原作には存在しません。漫画では九郎が図書館の妖怪と戦い腕を食い千切られ、それを口にした妖怪を溶かされ九郎の腕が再生しますが、その時に九郎の口から自分の正体は二種類の妖怪変化をたらふく食べた人間と語られます。

これが原作では岩永が九郎にその正体に関して質問し、九郎がそれに答えるだけであっさり終わるんですよね。ここが変更されたのは漫画的な盛り上がりを意識しての事だと思います。妖怪との戦いと腕を食われるという絵面的な派手さがないまま、ほぼ会話だけで一話が終わると青年誌としてはあまりにも地味ですからね。ちなみに二種類の妖怪変化が何なのかは原作では両方説明されますが、漫画では人魚の方しか説明されていません。人魚ではない方の特性が活かされるのはまだまだ先なので、それまで情報を伏せてここぞという場面で明かそうとする判断は適切だと個人的には思いますね。

原作は推理部分に文字数を割いている代わりに戦闘描写と風景描写はさらりと流されてしまいましたが、漫画はそれらを絵の力で膨らませてますから読み応えがあります。あとがきによると「虚構推理」はこれまでの作品と異なり作画担当者がかなり自由に書かせてもらっているそうです。城平先生は1話のみ台詞や設定に口出しをしましたが、漫画化するにあたり新たに台詞を書き下ろしたり構成したりもせず、片瀬先生には面白いと思うことを面白いと思うように描いて下さいとしか言わないので、2話からの変更点は全て片瀬先生の手によるものと考えていいと思います。片瀬先生は二次創作ではない同人誌を出しても評価される実力のある方ですから、原作を読んでいても楽しめる展開がこれからも見られるのではないかと期待しています。

ところで話は変わりますが「虚構推理」はアニメ化の企画が動いているとかいないとか。「虚構推理」は漫画発売に合わせてテレビCMが流されたりと、雑誌の看板みたいな扱いを受けているので可能性は高いのではないかなと思います。漫画は全体の二割まで進んでいるから鋼人七瀬の事件は五巻か六巻あたりで完結するのかなあ。リンクは張りませんでしたが、公式サイトに行けば原稿が完成する前のネーム段階のものが読めます。

『虚構推理』アニメになるか聞いてみました!|少年マガジンR|講談社コミックプラス