アニメごろごろ

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京アニが若手声優を多数起用するのか検証してみた

京都アニメーション知名度の低い声優をメインキャラに起用する事が多いという話はしゅっちゅう耳にしますが、それが本当なのかどうか根拠となる情報を見た事は有りませんでした。そこでその話が本当なのかどうか検証する為に、これまでの作品でメインキャラを演じた声優の経歴等を調査してグラフにまとめました。

ここでは「フルメタルパニック」や「CLANNAD」など京アニがアニメを制作する前に別媒体で既に声優が決められ、京アニにキャスティングの権利が無い作品は除外しています。グラフの縦軸にはWikipediaを参考にテレビアニメのメインキャラを演じた本数を書き、横軸にはある作品の放送年から前後の2年を書いておきました。後は声優歴が長いかどうか分かる様に声優名の横にテレビアニメの初出演年も表記しています。画像が小さいので見難いと思いますが、クリックすれば多少は拡大表示されます。


余談ですが「CLANNAD」のヒロインが東映版も京アニ版も声優が同じであるにも関わらず、主人公だけ声優が変更されるところが興味深い。「Kanon」も「AIR」も京アニ版では変更されていますね。ヒロインの声優を変更すると自分の好きだったヒロインのイメージが壊されたと嘆き悲しむ層がいますが、主人公はユーザーにとって自分の代わりにヒロインと恋愛をする同一化の対象ですし、そんなにユーザーからも愛されてもいないので変更しても構わないという判断なのかもしれません。これが「Fate」や「マブラヴ」みたいにヒロインとの恋愛より主人公のドラマが中心になる作品になると、主人公がヒロイン並の人気を得たりもしますから声優変更に対する批判も増えそうですね。



けいおん」はデビューから3年も経たない若手声優で組まれています。竹達彩奈さんはテレビアニメでメインキャラを演じるのはこれが最初ですね。大ヒットした「けいおん」のおかげなのか翌年から仕事が増えている声優が目立ちます。「MUNTO」では「涼宮ハルヒ」でもメインキャラを担当していた小野大輔さんだけは仕事が多いですけど、それ以外の声優は仕事をあまり貰えていなかったみたいです。この4作品だけで判断するならヒットした作品のグラフは一応上昇傾向にあると言えますね。


昔から京アニと縁のある声優を中心にしていた「氷菓」と「境界の彼方」では出演作品数がそこそこある声優がいます。中村悠一さんと茅野愛衣さんはかなり仕事が多いです。坂口大助さんは最近はもうメインキャラを演じる機会は減りましたが、脇役としてならまだ結構仕事はしていますね。新八とか春原とか突っ込み役が多いからなのか演じる時はかなり喋っている印象があります。


2015年にメインキャラを演じた作品数は全員少なめですが、これはまだ夏期と秋期のアニメが残されている事が影響しています。女性向けの「Free」はキャリアが少し長めで既に知名度のある男性声優が中心。メインキャラを演じた作品数も全員が5作品以上とそれなりの数字です。ここからは知名度の低い女性声優ばかり起用する男性向けとはキャスティングの方向性の違いを感じます。女性声優は声優歴五年未満の方が大半ですからね。



京アニ作品だけを見ていては若手声優を使いたがるのかどうかは判断できませんから、比較対象として京アニ以外の制作会社の作品を幾つか調査しました。比較対象が少ないので信頼性はそこまで期待出来ませんが、それでも多少は参考になるかと思います。

サンライズの「ガンダム00」はベテランといっても通用する程に沢山の仕事をこなしてきた声優が何人も選ばれ、有名作品にも多数出演されているので、アニメファンなら絶対にどこかで声を聞いていると思います。シャフトは気に入った声優を新しい作品でも積極的に使う為に「まどかマギカ」は必然的に若手の割合が低めですね。


サイコパス」は関智一さんに櫻井孝宏さんと声優歴が長い上に未だに人気の高い声優が参加されています。花澤香菜さんがかなり仕事をしている事は知っていましたが、まさかこれ程までのものとは思いませんでした。「シンフォギア」の水樹奈々さんは演じるキャラ数こそ少ないですが、演じる時には高確率でメインキャラになりますね。ちょっとした脇役は与えてはならないという業界の暗黙のルールでもあるのでしょうか。

結論としてはこれまでのグラフを見る限り京アニ作品では、知名度の低い声優歴も短い声優を中心に使うというのはどうやら真実であると言えそうです。ヒットした京アニ作品に出た声優は仕事が増えるという意見も聞きますが、そちらについては何とも言えませんね。