アニメごろごろ

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「黒子のバスケ」帝光編と洛山編のOPの演出が相変わらず素晴らしい


黒子のバスケ」のタイトルロゴは普段は黒子と火神のイメージカラーにあたる水色と赤の二色で塗られています。これが黒子の中学時代を描いた帝光編のOPになるとタイトルロゴが白黒になります。火神がいない為に赤が消え、さらに古さを表現する白黒を用いる。火神と出会う前の過去編である事を端的に示したタイトルロゴ。


先頭を走り皆を引っ張る主将の虹村と副主将の赤司、フォームも適当で怠そうに走る紫原、バスケが大好きだから練習するだけで笑顔になる青峰。後ろには紫原以上にやる気が無いのか欠伸をする灰崎、疲れて息が切れている黒子が描かれています。ランニングなんて地味な練習からでも個性が見事表現されています。


ランニングは今迄のOPにも何度かありましたが、このOPより黒子が疲れているものは有りません。この超強豪校帝光の厳しい練習は体力の少ない黒子には辛いと思いますが、ここで鍛えられたおかげで高校に入ってからのランニングには何とか着いていけるのでしょう。上記よりは地味な演出ですが帝光時代には虹村と虹色に含まれる色を持つ赤司、黄瀬、緑間、青峰、紫原がいるからか、OPには虹色の光がちょいちょい入ってきます。



洛山編のOPの特徴はレギュラー以外の部員にも見せ場があるところ。今迄のOPは試合の場面になるとレギュラーだけ描かれ、試合に出れないどうでもいい部員は無視されていました。しかし誠凛高校バスケ部全員が一致団結して試合に挑んだ洛山編は違います。それを象徴する台詞が土田の彼女が言った「ベンチの選手がもしいなかったら試合に出てる人も不安だと思うんだ。だから試合で活躍しなくても要らないなんて事は絶対無いもの」です。そんな洛山編だからこそOPでは応援しているだけの部員であっても丁寧に描かれています。ただ試合を見守っているとは思えない程に真剣でレギュラー同様に熱が入っています。どうでもいい話ですけど、このOPで描かれる観客は二期前半のOPにあるものの使い回しですよね。


キセキの世代を意味する複数のラインが突き進む場面。これは今迄の公式試合の流れを意味しています。主人公を意味する水色は最初に緑を倒し、青と二回戦い勝ち残り、その次に紫を倒し先に進み、その後に灰色を倒した黄色の相手をして、最後に赤と激突する。これは物語を知らずに意味が分からなかったとしても綺麗な映像として普通に楽しめるところが良いですね。キャラ毎にイメージカラーが設定されていると、こうした比喩表現にも使えるから演出の幅は広げられそうです。



最後に「黒子のバスケ」とは全然関係無い話ですが、個別記事にするような内容でも無いのでついでに書きます。「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」のスタッフクレジットは文字が時々変形します。その事は最初から気付いていたんですけど「オラオラ」と書かれていたのは最近になってから気付きました。こんなのコマ送りにしないで読める視聴者なんているんですかね。スタープラチナでも無ければ無理だと思います。

「黒子のバスケ」三期OPの光と影の使い方 - アニメ見ながらごろごろしたい