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大学生を主人公にするメリットとデメリット

げんしけん(1) (アフタヌーンコミックス)

げんしけん(1) (アフタヌーンコミックス)

日本のアニメには大学生を主人公にした作品が少ないとする意見があります。まあそれが本当の話なのかは調査しないと断言出来ませんが、様々な作品に触れているとそんな気はしています。そうだと仮定して何故大学生を主人公にする事が少ないのか。

一言で説明するなら大学生を主人公にするメリットが少ないからでしょう。それでは次にメリットとデメリットに何があるのか考えていきたいと思います。似たような記事は過去に書いた気がしますが、どの記事か覚えていないので無視する事にします。


メリット
大学生は暇を持て余している

中高生は平日は学校に朝から夕方まで拘束され、社会人は朝から晩まで会社に拘束されてしまいます。大学生はというと大学の偏差値や学部により違いはありますが、曜日によっては講義が無いからと大学に行かない時もありますし、その講義も必ず出席しなければならない事もありません。これは主人公を時間に縛られず自由に動かすには便利です。

高校生なら基本的に学校に毎日の様に通わないとならないので、主人公が何らかの事件に巻き込まれたからといって何日も学校に行かないわけにはいきません。事件に巻き込まれるのが一度ならまだしも何度も繰り返すとなると「パーマン」みたいにコピーロボットを置いたり「アクセルワールド」みたいに通常の世界とは時間の流れが違う世界を舞台にしたりと工夫が求められます。

それをしない場合は学校生活と無関係の事件に首を突っ込めるのは土曜日曜祝日と夜間位なものです。大学生主人公ならその辺の縛りは気にせずに作品を作れるのがメリットの一つ。


セックスも飲酒も喫煙も運転も許される
高校生以下を主人公にすると上記の行為が法的や倫理的に禁止されます。そこを無理して表現すると規制対象になり、「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメにある承太郎の喫煙場面みたいに黒塗りにされる恐れがあります。主人公を大学生にしておけば現状は規制される心配は少なめ。

セックスの描写を入れられると恋愛ものの表現の幅は広がりますが、そうした性欲と結び付いた恋愛を嫌う読者もいるから難しいですね。飲酒が可能になると地味ではありますが酔った勢いで主人公にアホな事をさせたり、普段は口にしないであろう本音も吐かせられますね。



デメリット
大学生にあまり感情移入出来ない層がいる

物語上意味が無ければ読者が共感しやすい様に、登場人物の年齢は主要な読者層に合わせるのが定石になっています。主人公を大学生にすると掲載紙にもよりますが主要な読者である中高生の好みから外れますし、また大学進学率は半分程度なので大人なら誰でも親近感を抱ける訳でもありません。

そんな事が作品の人気にそこまで響いているとは思えませんが、「もやしもん」みたいに大学ならではの専門的な知識を披露するのでも無ければ、高校生あたりを主人公にするのが安全ではあるのでしょうね。


主人公に頭の悪い行動はさせ難い
高校生以下ならまだ子供という事で青臭い理想論を語らせても読者に受け入れられますが、大学生にもなってそれをやると現実が見えていない馬鹿に映ります。この青臭さは物語を駆動させる力になりますが、大人には持たせない方がいい要素ですね。

ところで少し話は変わるのですが、子供から大人まで登場する「ログホライズン」のシロエと「惑星のさみだれ」の夕日は二人とも頭脳派の立ち位置にいるのですが、それを見ると大学院生や大学生は頭脳的には立派な大人という扱いでも不自然では無いのかなと思います。これが中高生になると天才設定でも無ければ、その位置にはあまり置けない気がしています。


大学生には共通体験が少ない
中高生には全員参加の体育祭に文化祭があります。これらは普段と違った非日常感を演出し、ドラマも作り易いので扱われる事が多いです。

大学生にも似たイベントはありますが全員参加ではありません。経験している大学生もいれば、そうでない大学生もいる。こうした大学生の共通体験とならないイベントは、描かれてもいまいち親しみを感じられません。大学生は自由である代わりに、こうした共通体験の少なさが欠点。


登場人物の私服を描かねばならない
大学生は制服が無いので皆服装が異なります。小説なら文字で適当に説明するだけですし、どうでもいい登場人物なら説明しないでも済みます。これが漫画やアニメとなると主人公の私服は勿論の事、そこらの学生の服装をまで考えて描かないといけないので時間が掛かります。

服装の違いは個性にもなるという長所はありますが、それに費やす時間を考えると人によっては苦痛かもしれません。思い付いた大きなメリットとデメリットはこれで大体は挙げられたと思います。