アニメごろごろ

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「クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝」感想

劇場映画シリーズ第2作目
監督 本郷みつる


「ブリブリ王国」の舞台はジャングルに遺跡と前作よりも非日常感が増しました。
前作はパラレルワールドを舞台にしてはいましたが街並みは普段の春日部と同じだったので、どこか何時もの「クレヨンしんちゃん」の延長戦上にある印象を受けましたが、この「ブリブリ王国」からテレビシリーズとはいい意味で完全に別物になったと思います。OPもクレイアニメーションになるなど劇場版に相応しい特別な表現が出始めましたしね。

映像面の見所はルル対ミスターハブやスカイダイビングや遺跡崩落時の浸水と幾つかありますが、個人的に一押しなのは巨大なブリブリ魔人の動き。巨大な物体は小さな人間からは相対的に緩慢に動いている風に感じられるので、動いているものが巨大であることを表現するにはゆったりと動かせば良い。
これが特撮なら怪獣が暴れている映像をスローモーションにしたりと多少の手間を掛ければ巨大さを表現出来ますが、これが一枚一枚の絵を連続して映す事により動いている様に見せるアニメになるとそう簡単には行えないというのは理解出来ると思います。

動きを緩慢にするなら枚数も増やさなければカクカクした動きになるので、そうならない為にブリブリ魔人を動かす時はかなりの枚数を費やし、これ以外にもSE、線の太さ、影の濃さを調整して魔人の巨大さを見事に表現していました。この巨大さを演出する技術の高さは他の作品にはあまり見られない「クレヨンしんちゃん」ならではの面白さではないかと。
大迫力のブリブリ魔人対黒ブリブリ、スピード感溢れるルル対ミスターハブの二種類の戦闘表現は次回作の「雲黒斎の野望」にも引き継がれましたね。ストーリーについてはサルやスンノケシとの友情を描こうとしていた感じが少しはするのですが、そこに掛ける時間は少ないのでサルやスンノケシは物語を動かす為の駒程度の扱いになっていたのが残念でした。