アニメごろごろ

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運命を変えてしまうウーゴくんの行為は許されるのか


アルサーメンの野望を阻止する為に、ティトスの自我を残したままマギへと転生させたウーゴくん。これは読者や主人公にとっては喜ばしいことですが、アルサーメンからしたら許せない行為ではないでしょうか。ウーゴくんは運命を受け入れ前に進むことが必要と話していて、運命を逆流させる堕転はすべきではないと考えている癖に、アラジンがジュダルに殺される運命を変えました。それだけでなくアルサーメンの野望を阻止する為にシェヘラザードの自我を残し転生させようとします。

世界に対する影響力の強いマギを自分達の都合で好き勝手に選ぶことは、ある意味では世界の運命を操るようなものです。マギが選んだ王の器は世界の行く末を変えるだけの強大な力を持ちますからね。それだけアリババ達のいる世界に関与しておきながら、アルサーメンの活動には否定的な態度を取っていれば非難されて当然ですよね。アルサーメンもソロモン王も自分達の望んでいる世界を作る為に行動しているのは変わらないのですから。

ウーゴくんがティトスをマギとして転生させた結果、マルガやスフィントスの運命は変わってしまいました。本来ならマルガもスフィントスもレーム帝国でティトスと共に暮らすことは無かったはずですが、ウーゴくんが運命を変えた事で全員が幸せな生活を送れる様になってしまいました。この様に間接的に何人もの運命を変えた事で幸福になれる人間が生まれる可能性があるのであれば、ソロモン王やウーゴくんには運命に抗うアルサーメンの行為を咎める資格は無いと思います。運命を変えるという点では両者は同じなので、アルサーメンの行為を悪だとするならば、ソロモン王のしてきたこともまた悪と呼べるのではないでしょうか。

この話については作中でもそのうち扱われる気がします。アルサーメンがソロモン王のことを忌々しいとか言うのであれば、自分達の妨害をしてくるソロモン王の行為を嫌悪しているだけと受け取れますが、傲慢と何度も言っているあたりソロモン王の人格や思想についても批判しているように感じられるんですよね。ですからソロモン王にも何らかの問題はあるのではないかと。