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「PSYCHO-PASS」の世界についての感想などあれこれ

PSYCHO-PASS サイコパス VOL.1【Blu-ray】

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PSYCHO-PASS」も後半戦に突入しましたね。ドミネーターで裁けない槙島聖護の登場でシビュラシステムの問題点や限界が見えてきていますが、それでもシビュラシステムは良く出来たものだと個人的には思っています。作中では使えないところばかり描写されていますが、金原祐治や王陵璃華子はシビュラシステムが上手く運用されていれば事件を起こす前に対処出来ていたはずですし、事件を未然に防ぐという点では全く役に立たないなんて事はないはずです。

槙島の様な例外が1%いたとしても残りの99%に対してシステムが有効であれば利用価値はあるので、シビュラシステムの問題はシステムそのものというより使う側にある気がします。ドミネーターで槙島を裁けない理由は、恐らく槙島が生まれつきの犯罪者思考で一般人にとって異常なことが槙島の正常だからなんでしょうね。

ドミネーターで裁けるのは精神に異常をきたした人間なので、常時犯罪者思考の槙島の場合は罪を犯しても精神は異常という扱いはされず裁かれないとかそんな感じではないかと。それかドラゴンボールの悟空が戦闘力を自由に変えられるのと同じように、槙島は犯罪係数を自分の意思でコントロール出来るとか。さすがにそんな事はないと思いますが。

シビュラシステムが浸透した社会では精神を理想的な状態に保つためのメンタルケアが行われていますが、これが行き過ぎると感情的になることも抑圧されるようになり最終的に「感情というものは極めて稀な精神疾患」とかどっかのインキュベーターみたいな事を言い出しそう。シビュラシステムは運用理念が「成しうる者が為すべきを為す」という合理化を志向したものなので、損得でしか物事を測れないQB達と方向性は似ているんですよね。